エリヤフ・ゴールドラット『ザ・クリスタルボール』

ザ・クリスタルボール

ザ・クリスタルボール

ゴールドラット博士のビジネス小説最新刊。改めて言うには有名すぎるが、このシリーズはどれもオススメである。
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か  ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス  チェンジ・ザ・ルール!
クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?  ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!  ザ・クリスタルボール
今回は小売業が舞台である。
相変わらず面白く、またタメになる。ゴールドラット博士のTOC(制約条件の理論)は、「ボトルネックが生産性の鍵である」「だからボトルネックを解消しよう」程度であれば大したことはないのだが、もっと深く学んでいくと、簡単そうに見えて実はかなり難解である。『クリティカルチェーン』や『ザ・チョイス』などは一読しただけではよくわからなかったくらいだが、今回はそれほど難しくはない。「先生」的なキャラクターが出てくるのではなく、あくまでも普通の人たちが、困難にブチ当たりながら問題を解決していくストーリーだからだろう。