- 作者: 森田まさのり
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/09/14
- メディア: 文庫
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二子玉川学園高校(通称ニコガク)へ赴任してきた新人教師・川藤幸一(かわとうこういち)。そこで彼が出会ったのは部員の起こした不祥事により活動停止中の野球部。かつては春のセンバツ甲子園出場まで果たしていた伝統ある部も、現在では不良達の溜まり場と化し、部員達は自暴自棄になっていた。しかしそんな部員達の心の奥底に残る情熱を見抜いた川藤。彼は野球の「や」の字も知らなかったが自ら顧問となって、野球部の再建に乗り出す。そんな川藤の親身になって根性を叩きなおそうとしてくれる態度に動かされた不良部員達が、やがて夢の甲子園を目指す物語。
第1巻ということもあり、まだオープニングの段階。野球部員はほとんど全員、野球には何の興味もなく、主人公の川藤は野球のことなど全く知らない上に、前の高校で暴力事件を起こした問題児という評価である。校長は、川藤が短気を起こして野球部を壊滅させてくれることを祈って採用している――というアウトライン。かなり久々に読んだが、全く古びておらず、実に面白い。