坂口孝則『利益は「率」より「額」をとれ!』

本屋で見かけて衝動買いした、調達・購買のプロを自認するサラリーマンが書いた本。突き詰めると「会社全体としてどれだけ儲かったか?」が重要なのだから、利益率にこだわって縮小均衡に陥るよりは、利益額を追求する方が妥当だよね――というアウトライン。
確かに本書が主張するように、利益率は低くても利益額が大きくなるビジネスモデルは多いし、さらに言うと、商品ひとつの利益率と利益額の双方が低くとも、リードタイムを極小化すると回転率が上がり、会社全体での利益額は大きくなる、という現象は普通に起こり得る。
まあ俺も「率」にこだわっているところはあったかもしれないな、と思わされた。やっぱり率の高さが付加価値だろうという固定観念が根強いのかもしれない。