- 作者: 幸村誠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/10/23
- メディア: コミック
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3巻では、作品中屈指の化け物であるトルケルが登場。丸太を投げて相手の船を沈めるなど、常識外れのパワーを持っている。雰囲気的には、高山善廣の体格や性格に猪木の顎を付け足したような感じ。アシェラッドといいトルケルといい、キャラが立ってるなぁ。
しかし、強いのはアシェラッドやトルケルといった親分だけじゃない。デーン人のヴァイキング(ノルマン戦士)たちは多かれ少なかれ全員とても強い。そして、その強さには理由がある。彼らは死を恐れていないのである。
キリスト教にかぶれて久しいあんた方はもう忘れちまったかね?
我らノルマン戦士の誉れってやつをよ
………戦士の館(ヴァルハラ)か
そうさ
神々の使者 戦乙女(ヴァルキリー)たちは常に勇者の魂を求めている
神々の戦士(エインヘリアル)と呼ぶに相応しい勇者をな
まさに戦い まさに死んだ者だけが
虹の橋(ビフロスト)をわたり
天界の戦士の館(ヴァルハラ)に住むことを許される
いかに戦い いかに死ぬか それが問題だ
敵は強けりゃ強いほどいい
彼らはヴァルハラに行くことこそが誇りであり、希望なのである。つまり死ぬことは怖くないが、死に方にはこだわる――敵に回したくない奴らナンバーワンである。もしかしたら武士道に通じるところもあるかもしれない。まあ武士道精神は、ヴァイキングのような卑劣な略奪行為は咎めるけれども……。