幸村誠『ヴィンランド・サガ』6巻

ヴィンランド・サガ(6) (アフタヌーンKC)

ヴィンランド・サガ(6) (アフタヌーンKC)

11世紀初頭の北ヨーロッパ及びその周辺を舞台に繰り広げられる、当時世界を席巻していたヴァイキングたちの生き様を描いた歴史漫画――とのこと(Wikipediaより)。
6巻と7巻は、本当に面白い。もう尽くすべき言葉もないのだが――。本当に面白い作品の前には「説明」は無力である。
まず「本当の戦士」とは何かを考えながら生きている、化け物トルケルが最高。

戦士に大切なのは魂、そのありかだ――全く同感である。痺れた。俺も「現代の戦士」たるサラリーマンとして、魂のありか&戦い方は常に気にしている。
さらに、ナヨナヨとして女みたいだったクヌート王子が覚醒するシーンも良いね。クヌート王子は、愛の本質、そして愛を説く「天の父」たる神の本質を知る。そして自分が王となり、神に翻弄される人々を救済する理想郷を築くべく、これまでは殺されかけながらも脅えていた実父スヴェン王との対決を決意するのである。