小川一水『導きの星3 災いの空』

導きの星〈3〉災いの空 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

導きの星〈3〉災いの空 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

地球のみが他の文明と接触できる高度な文明だったことが判明する遠未来で、シビリゼーション・オブザーバー(外文明観察官)に就任した辻本司(ツカサ)が、惑星オセアノに住む「リス」的な肉食の知的生命体であるスワリスとヒキュリジの発展を見守る――という設定のSF長編。第3巻となる本書では、航空機や原子力の開発、それらに伴う国際紛争が描かれている。
なお、この巻では、地球とオセアノ以外の文明についても詳しく描写されている。本能的に好奇心がゼロという生命体……なかなか面白い設定を考えてくれている。
導きの星〈1〉目覚めの大地 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)  導きの星〈2〉争いの地平 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)  導きの星〈3〉災いの空 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)  導きの星〈4〉出会いの銀河 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)