林田球『ドロヘドロ』1〜15巻

ドロヘドロ 1 BIC COMICS IKKI  ドロヘドロ 2 (BIC COMICS IKKI)  ドロヘドロ 3 (BIC COMICS IKKI)  ドロヘドロ 4 (BIC COMICS IKKI)
ドロヘドロ 5 (BIC COMICS IKKI)  ドロヘドロ 6 (BIC COMICS IKKI)  ドロヘドロ 7 (BIC COMICS IKKI)  ドロヘドロ 8 (BIC COMICS IKKI)
ドロヘドロ 9 (BIC COMICS IKKI)  ドロヘドロ 10 (BIC COMICS IKKI)  ドロヘドロ 11 (BIC COMICS IKKI)  ドロヘドロ 12 (BIC COMICS IKKI)
ドロヘドロ 13 (BIC COMICS IKKI)  ドロヘドロ 14 (BIC COMICS IKKI)  ドロヘドロ 15 (BIC COMICS IKKI)
月刊IKKIで連載されている林田球の長編漫画。ダークな世界観と絵柄に、どうにもユルいキャラクター。このギャップが受けて、漫画読みの中ではけっこう支持されているらしい。まあ普通の人はIKKIなんて手に取らないから、漫画マニア御用達の漫画になるのは必然とも言えるが、もっと広まっても良い漫画である。
この世界では「魔法使い」と「人間」が存在する(正確には悪魔も存在する)。両者はそもそも住む世界すら違っているのだが、魔法使いは魔法の練習のために「ホール」という人間の街を訪れ、魔法被害者を生み出している。主人公のカイマンは、頭をトカゲにされてしまった魔法被害者らしい。「らしい」というのは、カイマンは以前の記憶をスッカリ失っているから。カイマンは、餃子屋の美女・ニカイドウと共に、魔法使い狩りをして小遣い稼ぎをしながら、自分の頭をトカゲにした奴の情報を集めている――というプロローグである。
なかなか色々な立場の色々な思惑が交錯しているのだが、基本的にはユルいノリで展開されている。最初にも書いたけれど、このギャップが良いんだよな。