池袋のジュンク堂で平積みされていた本。石原千秋の新刊かと思って手に取ったら、発売は1991年。けっこう古かったが、面白そうだったので購入。
全67項目を解説しているが、「ストーリーとプロット」「描写」といった文学の基本事項を学者の立場から説明した項目や、「コード」「ディスクール」「異化」といった文学批評のキーコンセプト、果ては「政治と文学」「フェミニズム批評」「脱構築」といった他学問領域を取り込んだマージナルな批評理論に至るまで、扱う領域は幅広い。しかし4ページや6ページといった短い解説がほとんどで、正直あまりピンと来なかった。