石井好子『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』

巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)

巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)

料理随筆の古典。先日「料理はほとんど出来ないが料理本を読むのが大好き」という人に出会って読書談義に花を咲かせるうち、俺も料理について書いた本を読みたくなり、買った次第。まあその人が好きなのは料理の作り方を書いた本だったようだが。
本書は「オレンジページ」か何かに連載されていたそうで、料理随筆の「はしり」らしい。バターを「バタ」、フォアグラを「フワグラ」と書くあたりは趣が感じられて良いが、それ以外は特に古さを感じるところはない。