ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』1〜4巻

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)  テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)  テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス)  テルマエ・ロマエ IV (ビームコミックス)
世間に自分の建築が受け入れられず悩んでいた、古代ローマで浴場を専門とするローマの建築技師であるルシウス・モデストゥスは、ある日浴場で溺れたところ、時間と場所を超えて21世紀の日本にタイムスリップしてしまう。見たことも聞いたこともない、日本と日本人(平たい顔族)の進んだ風呂の文化や技術に感銘を受けたルシウスは、平たい顔族から得た着想を古代ローマに持ち帰ってみたところ、大流行り! という構造のコメディ漫画。
ネタ的に1巻がせいぜいだろうと思っていたが、2巻も3巻もちゃんと面白い。
4巻では、主人公が21世紀の日本にタイムスリップしたまま戻ってこられない……という、これまでとは趣の違うストーリーが展開されている。「風呂、関係ないだろ」と評価の低い方も多いようだが、俺は物語の幅を広げるためにも必要で、かつ面白いストーリーだと思う。
5巻も楽しみ。