
- 作者: 水野仁輔
- 出版社/メーカー: 主婦と生活社
- 発売日: 2008/06/06
- メディア: 単行本
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日本の家カレーは、カレーを長時間煮込む。だから具の旨味がルーに移り、ルーは美味くなる。その代わり具は旨味が抜けてスカスカになる……というのが著者の問題意識なのだが、それに対する著者の回答は「そもそも日本で発売されているカレールーは旨いから、スパイス部分は出来合いのカレールーに任せてしまい、具をしゃっきり炒めて旨味を引き出すことで、カレーライスの総合的なおいしさを引き上げよう!」というものである。
要は、こだわれば美味くなるが、時間も手間も金も技術も必要……というジレンマを前にした妥協点として、カレーの根幹であるスパイスへのこだわりを捨てるというものだ。しかも副産物という訳でもないが、ぐつぐつ煮込まないから、調理時間も10分程度になる。なるほどなー。