冨樫義博『HUNTER×HUNTER』28〜31巻

HUNTER×HUNTER 28 (ジャンプコミックス)  HUNTER×HUNTER 29 (ジャンプコミックス)  HUNTER×HUNTER 30 (ジャンプコミックス)  HUNTER×HUNTER 31 (ジャンプコミックス)
(休載や手抜き掲載など)何かと問題行動を起こすことで有名な冨樫義博による少年漫画。
長かったキメラアント編も終了。やや意味のないグロ描写が増えたとか休載スピードが更に増えたとか長過ぎたとか、色々と不満は多かったが、冷静に振り返ってみるとキメラアント編も傑作だったのだと思う。
ただし主人公のゴンは、キメラアント編を乗り切るために自分自身の限界を超えた「制約と誓約」を自らに課したため、再起不能に。主人公が再起不能ではなかなか漫画として成立しないことから、親友のキルアがゴンの復活に向けて動き出す。主人公がそんなのっぴきならない状態に陥っている一方、ハンター協会全体もドタバタ状態に。というのもハンター協会の会長もキメラアントと戦った結果(詳細はネタバレ防止のため省くが)会長を選び直す必要に迫られたためで、しかも会長選びも一筋縄では行かない……というのが30巻から31巻にかけての主な展開である。
キルアがゴンの復活に向けて選んだ手段は、極めて危険な念能力を持った自分の妹「アルカ」の活用である。あまりに危険な能力のため、一家揃って妹を幽閉するほどなのだが、なかなかトリッキーな能力で、俄然面白くなってきた。
ジャンプでの連載は絶賛休載中だが、近々32巻も出る予定なので、そちらも楽しみ。