中村文則『何もかも憂鬱な夜に』

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

刑務官というストレスフルな仕事に就いた主人公が、受刑者と接する中で、自身の内面を見つめる……というアウトライン。死刑制度といったアクチュアルなテーマから、トラウマや死といった抽象的なテーマまで、様々なテーマを考えさせる小説になっている。