- 作者: 深堀隆介
- 出版社/メーカー: 文芸社
- 発売日: 2011/08/02
- メディア: 大型本
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この人は絵のモチーフが独特だ。美大卒業後に上手く行かず足掻いていた頃、たまたま自宅で飼っていた(けれど大して世話もしていなかった)金魚の姿にインスピレーションを得て金魚を描き始めたところ、精神的にも経済的にも救われたそうだ(作者はこれを「金魚救い」と呼んでいる)。以降、だんだん金魚をモチーフとすることが増え、今ではもう「金魚」だけをモチーフとしているらしい。
表現方法としては絵画も彫刻も立体造形も採用しているが、代表的なものは、本書の表紙にもなっているアクリル樹脂を利用した作品のようだ。本書のカバー作品についても「樹脂作品は、容器に流し込んだ樹脂にアクリル絵の具で金魚を描き、それを何層にも重ねて立体感、生命感を閉じ込める、深堀隆介オリジナルの表現手法」と説明されている。
ぜひ実物を手に取ってみたいと思わせる、透明感のある作品だ。
ひとつ欲しいけど高いんだろうなー。