支倉凍砂『狼と香辛料 17』

狼と香辛料〈17〉Epilogue (電撃文庫)

狼と香辛料〈17〉Epilogue (電撃文庫)

狼の化身である少女(ホロ)と青年行商人(ロレンス)の道中で起こる様々な事件を、軽妙洒脱な掛け合いも散りばめつつ描く「剣も魔法もない」ファンタジー物語であり、中世ヨーロッパ的な世界での経済活動に争いの舞台を置く異色作(Wikipediaより)。
さて、長編としては昨日の16巻で終わったわけだが、後日談を中心とした中編を収録した17巻もファンとしては外せないのだろう。本書が本当のシリーズ最終巻になる。中世の経済活動をモチーフとしたライトノベルというのは珍しく、なかなか楽しませてもらった。個人的には、もっと経済活動を深堀ってほしかったのだが、まあライトノベルだからそういうのは「ほどほど」で良いのかもしれない。