深沢真太郎『仕事で数字を使うって、こういうことです。』

数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。

数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。

数字感覚のある女性コンサルタントヘッドハンティングされ、あるアパレル企業に入社し、その企業と感覚頼りの先輩を変革していくというストーリーである。設定とビジネス数学の説明は良くあるものなのだが、文章があまりに稚拙で、読んでいて嫌になる(特に会話文の終わりに(ニコッ)だの(ニヤニヤ)だのを大量につけているのは新手の文体模索かと勘ぐるほどに不愉快だ)。またそれ以上にコンサルタントへの誤解を助長する非常に陳腐で、ぶっちゃけると全く魅力を感じない人物造形の主人公である点も気になる。Amazonではスゴく高評価なんだけどなあ。
まあ本書を題材に友人とビジネス談義ができたので、その点では良かった。