MAP(Marketing Assist Project)『お店の「ウリ」を「売上」にする方法』

お店の「ウリ」を「売上」にする方法

お店の「ウリ」を「売上」にする方法

昔馴染みの仲間が執筆者のひとりなのでもらった本。
第1章が「はじめに」的な位置づけの章だが、従業員5人以下の店舗ビジネスの経営者をターゲットにした本とのこと。第2章〜第8章が実際の質問と14人のコンサルタントによる回答だが、読んでみたところ、「自分の店舗の強みは何か」「自分の店舗を今後どうしたいのか」「どういうお客様に愛されたいのか」といった、「そもそも論」的なアプローチに忠実に回答している方が多い。雰囲気や経験論で回答しない点には好感が持てるし、全体的にわかりやすくて良い本だと思う。
しかし個人的には、14人もコンサルタントが登場するのだから、もっと刺激的な回答や極論も読んでみたかった。コンサルタント同士のアドバイスが全く違っていて対決モードになるとかね。この構成だと教科書的というか、中小企業診断士なら誰に頼んでも同じだと思われないだろうか? もっと具体論や細かい設定まで踏み込んだ質問と回答にするとか、違う回答を寄せたコンサルタントを登場させるとかの構成にしたら、もっと面白くなったと思うなあ。そうすると、行列のできる法律相談所みたいな感じになってしまうかもしれないが……。