鎌谷悠希『少年ノート』6巻

少年ノート(6) (モーニング KC)

少年ノート(6) (モーニング KC)

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音に対しての感受性が人一倍豊かなボーイソプラノの少年を中心とした合唱部漫画。これは部活漫画・青春漫画であると同時に、「ボーイソプラノ」という声変わりによって避け難く喪われる「才能」を描いた作品である。
この巻では、才能のある歌い手である副部長(女)と、その副部長に好意を抱く後輩部員(女)が中心的に描かれている。後輩部員は性同一性障害と思われ、自分が女であることや、女として扱われることが嫌で、可愛い格好も嫌いだし、自分の高い声も嫌いである。なら合唱部に入るなよという話だが、まあ歌うことは好きなので……というジレンマを抱えながら部活に励んでいる。いわゆるジェンダーマイノリティは、私が気づいていないところでも、これまで何人かいたんだろうなあ。