志村貴子『娘の家出』1巻

気の良さそうな太目の男性が好みだということ以外は(今のところ)ごく普通の女子高生が主人公。しかし家庭環境はやや複雑だ。彼女は父と母が離婚している。父は太目だが、実はゲイだった。ゲイなので離婚して、やはり太目で気の良さそうな若い男の子と暮らしている。つまり主人公と母親は、デブ専のデブ男に父親を奪われたのである。一方、母親は最近別の男性と再婚するが、相手は年上の、やはり気の良さそうな太目のおじさんだ。最近、登山用品の店でバイトをしていた、やはり気の良さそうなボーイフレンドと知り合った。
何なんだこの設定は(笑)
でも『放浪息子』や『青い花』ともまた違う魅力に溢れた漫画である。
主人公の友達も、フツーに見えてそれぞれ大きな(あるいは小さな)悩みを抱えているようで、そっちも2巻以降は話が展開していきそう。
楽しみ。