大久保圭『アルテ』1巻

アルテ 1 (ゼノンコミックス)

アルテ 1 (ゼノンコミックス)

16世紀フィレンツェを舞台に、箱庭お嬢様が街で画家修行を始める……というアウトライン。
この時代はまだまだ男尊女卑が色濃く残るし、女が画家だなんて!という偏見もあった時代のようだ(本書によると)。
だからもっと「自立」を前面に押し出した物語にするのかと思っていたが、1巻の後半で、早くも色恋話に様相が変わってきた。
よく描き込まれた丁寧な作風で、ラスト近くまではなかなか楽しませてもらったのだが、さて、2巻はどうしよう。