『009 RE:CYBORG』

009 RE:CYBORG 通常版 [Blu-ray]

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石ノ森章太郎『サイボーグ009』を下敷きとしながらも、2013年を舞台にしたオリジナルストーリーが展開される。意欲的な作品だが、感想を正直に言うと「まあまあ」という印象。
『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズで名を挙げた神山健次が次に手がけた『東のエデン』は、面白かったことは事実だが、消化不良で、傍から見ても「神山健次はやりたかったことを全部できていないんだろうな」と思っていた。
で、この作品も、伏線が明らかに回収されないなど、作品として「未完成」という感じを強く受ける。やはり「神山健次はやりたかったことを全部できていないんだろうな」と思わざるを得ない。むしろ、これでやり切ったというのであれば、そういう「ほのめかし」や「放り投げ」や「読者に委ねる」といったアプローチには限界があると言いたい。

余談

神山健次は最近、「au未来研究所」というKDDIのブランドサイトが作った『もうひとつの未来を』という動画も手がけている。こっちはグッとシンプルなプロットである。