K.M.ワイランド『アウトラインから書く小説再入門 なぜ、自由に書いたら行き詰まるのか？』

アウトラインから書く小説再入門 なぜ、自由に書いたら行き詰まるのか?

あまり堅苦しく考える必要はない。要は、何もロードマップを持たずに「さあ！」と机に向かって小説を書き始めるか否か、と問われた時に「何か準備しようや」というのが本書のスタンスである。程度は人によって異なると思うが、その基本スタンス自体は何らおかしくないと思う。
いわゆる小説の筋や構造をまとめるだけでなく、人物のバックストーリーを作るコツとか舞台設定の作り方とか下書きといったものについても解説しているし、多くの小説家に対してインタビューをしており、実際の小説家がアウトラインについてどう考えているかを知ることができる。