村上春樹 編・訳『セロニアス・モンクのいた風景』

セロニアス・モンクのいた風景

セロニアス・モンクのいた風景

Amazonで発売予約を見て即ポチしたのだが、村上春樹の役割はあくまでも編集と翻訳。
村上春樹の文章も、以前『ポートレイト・イン・ジャズ』に載せた文章をブラッシュアップして収録している。しかしながら、村上春樹は小説に比べて翻訳は「春樹色」もない文章だし、さらに言うと近年の村上春樹はどんどん「きゅうりのようにクール」や「やれやれ」といった村上春樹特有の癖の強い文体を排除しているから、村上春樹だからどうこうというほどの本ではない。
どちらかと言えばセロニアス・モンクのファン・グッズだろうなあ。

余談

『ポートレイト・イン・ジャズ』で過去記事を検索したら、こんな感じで春樹の音楽エッセイが出て来た。本当に記録程度で大したことは書いていないのだけれど、当時のことを思い返しながら自分の文章を読むと、色々と思うところがある。幸か不幸か、私のブログの一番の読者は私である。自分で言うのもアレだが、「継続は力なり」だなあ。