駆け出しマネジャーの成長論 7つの挑戦課題を「科学」する (中公新書ラクレ)
- 作者: 中原淳
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2014/08/08
- メディア: Kindle版
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具体的に新任マネージャーが取り組むべき挑戦課題は7つ。
- 部下育成
- 目標咀嚼
- 政治交渉
- 多様な人材活用
- 意思決定
- マインド維持
- プレマネバランス
部下育成・政治交渉・プレマネバランスあたりは、わたしも日々迷っているというか、試行錯誤しているところがある。例えばプレマネバランス、これはプレーヤーとマネージャーのバランスということを指す。今時の会社は「マネージャー」と言っても大半がプレイングマネージャーである。しかもわたしはコンサルタントだ。コンサルタントというのは、たとえマネージャーになっても「プロジェクトマネージャー」や「現場マネージャー」は単なる管理職を意味しない。よりハイレベルな問題解決や課題推進を求められるという意味で、どこまでもプレイングマネージャーと言って良い。しかしマネージャーになると社内の仕事が増える。しかも猛烈に。そのバランスというのは結構大変なのである。
なお著者である中原淳も30代後半となり大学で管理職的なことをやらされており云々……という記述が頻発するが、こういう学者と企業人では「マネージャー」といってもその性質が全く違うような気がして、特に著者との連帯意識のようなものは感じない。あと、著者のこれまでのコンセプトと重複するところがあり(内省の話とか)、内容への新鮮さもあまり感じない。それを除けば、かなり良い本だと思う。