村上龍『すべての男は消耗品である。 VOL.9:2005年6月~2007年5月 衰退加速』

すべての男は消耗品である。VOL.9: 2005年6月?2007年5月 衰退加速

すべての男は消耗品である。VOL.9: 2005年6月?2007年5月 衰退加速

村上龍が長年書いているエッセイシリーズ。これまで敬して遠ざけてきたが、電子書籍化されているのを知り、まとめて読んでいる最中。

相変わらずの内容。

村上龍が言っていることは、実はずっと変わらなくて、要するに、日本人や日本社会の「曖昧さ」について述べている。物事を曖昧にしてきた日本のリスクとコストを露わにしたい、突き詰めたい、ということなのだろうと思う。それが十分に伝わらないから、苛立ちや焦燥感を覚えるし、諦念が生まれる。