スレイヤーズ1(新装版) スレイヤーズ (新装版) (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 神坂一,あらいずみるい
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: Kindle版
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わたしは中学入学から高3の1月まで、ほとんど1冊の本も読んでいなかったが、例外がこの『スレイヤーズ』シリーズである。友人に紹介されてハマったのだが、正直わたしとしては小説という感覚はなかった。ほとんど「漫画」として位置づけていた。まあそれも「ライトノベル」的な受容のされ方なんだろう、今となってはそう思う。当時はライトノベルという名称はなかったけれども。
さて、1巻では……あ、ごく軽くだけどネタバレします。まあ四半世紀も前の作品だし別に良いよね。16歳の天才魔法使いであるリナ・インバースが、天才剣士にして伝説の武器「光の剣」の使い手であるガウリィ=ガブリエフとたまたま出会い、たまたま出会った魔王クラスの敵を倒しちゃうという凄い展開。
ほんとに凄いな。
でも「なろう系」と違うのは、これも「たまたま」なんだけど、リナは図らずも「世界の危機」と対峙して、結果的に世界を救っているわけなんだよね。で、そのことで魔族のパワーバランスが崩れ、否応なく「超常の存在」たちの思惑に巻き込まれていくわけです。こういうノリは90年代らしいというか。後に「セカイ系」と呼ばれるテンプレートの萌芽と言えなくはない、かもしれない。いや、どうだろ。考察は好きじゃないから止めとくけど。でも明らかに「なろう系」とは違うよね。