ジャン・チョーズン・ベイズ『「今、ここ」に意識を集中する練習』

「今、ここ」に意識を集中する練習

「今、ここ」に意識を集中する練習

数年来、マインドフルネスに興味がある。

あるのだが、なかなか実践できないし、続かない。

普段と違うことを継続するのはなかなか難しい。

なのでタイトルに惹かれて本書を買ってみたのだが、どうもわたしには合わない。「今、ここ」に意識を集中するための練習が53個ほど載っているのだが、53という数が多すぎるのである。この「練習」という言葉は原初では「WEEK」になっているのだが、それを探すために53個のトレーニングを確認する(あるいは53週間もトレーニングをする)というのは、わたしの求めているものとは違う。

わたしは、イチローがバッターボックスに入る時の繰り返された動作(ルーティン)をイメージしている。自分なりにピンと来た動作や瞑想方法がひとつふたつあり、まずは差し当たりこれ(これら)をやれば脳の疲れが取れ、緊張とリラックスのバランスが丁度良くなり、ゾーンに入れるというような。

「脳の疲れを取る」「緊張とリラックスのバランスを取る」「集中してゾーンに入りやすくする」という3つの目的に対して、たったひとつのルーティンで対応するのは確かに困難かもしれない。しかし3つの目的に対して3つのルーティンがあれば何とかできるだろう。

それとも違うのだろうか。