田淵直也『ファイナンス理論全史』

ファイナンス理論全史――儲けの法則と相場の本質

ファイナンス理論全史――儲けの法則と相場の本質

分厚いテキストではなく、あくまでも読み物風なのがミソ。

ファイナンスの専門家である必要は全然なく、一般的なビジネスパーソンでもそんなに難しくなく読めるだろう。資産運用や金融関連業務に従事する人なら簡単だと思うぐらいだ。しかし内容的には20世紀初頭のランダムウォーク理論を初めとして、現代ファイナンス理論の骨格となる理論を、数式や難しい専門用語を殆ど使わず説明してくれている。非常にわかりやすく、これは良い本だ。ファイナンスを食わず嫌いしている友人にはおすすめしたい。