永守重信『情熱・熱意・執念の経営 すぐやる!必ずやる!出来るまでやる!』

情熱・熱意・執念の経営 すぐやる! 必ずやる! 出来るまでやる!

情熱・熱意・執念の経営 すぐやる! 必ずやる! 出来るまでやる!

ちょっと日本電産について調べる必要があり、これから日本電産関連の本をまとめて読んでみることに。

良くも悪くも「オーナー社長」ならではの事例があって面白い。

例えば、新入社員は素手でトイレを1年間掃除させられるという話、たまに「都市伝説」として聞いたことがあったのだが、ここだったか。素手で1年間掃除したら公共のトイレを汚く使用しようとする奴はいなくなる……うん、そりゃあそうだ。

他にも「早飯試験」と言って、煮干しやするめ等よく噛まなければ食べられないおかずの入った弁当を用意して、志望者に(何分以内に食べろとかは言わずに)食事させ、10分以内で食べた人は無条件で採用、そうでない人は不採用、という試みをしていた。「大声試験」などというのもあった。読んだ当初はほとんど横暴としか思えなかったのだが、学力や学歴・表面的な面接の受け答えでは感じ取れない優秀者の片鱗を何とかして掴もうとしていると考えると、狙い自体はわからなくもない。まあ早飯や大声では絶対に優秀者を選ぶことはできないと思うが。