
- 作者: 門田修平,氏木道人,野呂忠司
- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 2010/05/01
- メディア: 単行本
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こちらも面白い。そもそも学校の英語の授業はリーディング偏重である(少なくともわたしの時代はそうだった)のだが、基本的なスタンスだけでも色々なアプローチがあるんだなと初めて知った。
例えば、訳をあらかじめ渡す場合と、渡さない場合。渡すと、それを丸写しして勉強してこない可能性があるけど、初めて学ぶ領域ではそもそも予習しろと言ったところで塾に通っていない生徒はわからないよねという(もちろん参考書を渡しているのだからそこから調べて予習すれば良いのだが、中学生ぐらいだとそうした予習スキルそのものが十分ではない)。訳出も、サイト・トランスレーションという言葉を初めて知ったのだが、これは要するに「前から訳す」アプローチである。スラッシュリーディングだね。これを学校の授業で取り入れるという考え方のメリデメや、具体的な取り入れ方も書いてある。
パラグラフリーディングについても記載。
正直、こんなバリエーションのある英語の授業は、わたしの中高時代には全然なかった。ただテキストをノートに書いて和訳もしておけというのが予習で、和訳を順番に答えさせながら黒板で解説するのが授業、というそれだけだった気がする。この数十年で英語指導も進歩したということなのだろう。