第一東京弁護士会 労働法制委員会『詳解 働き方改革関連法』

本書の構成は以下の通り。

  1. フレックスタイム制の見直し
  2. 時間外労働等の上限規制
  3. 上限規制の適用除外・執行猶予
  4. 年次有給休暇に関する新制度
  5. 特定高度専門業務・成果型労働制(高度プロフェッショナル制度)
  6. 産業医・産業保健機能の強化
  7. 面接指導義務・労働時間の状況把握義務
  8. 勤務間インターバル制度の普及促進等
  9. 同一労働同一賃金に関する法改正
    1. 非正規社員の待遇に関する不合理な格差の禁止
    2. 差別的取扱いの禁止
    3. 短時間有期雇用労働者の待遇に関する説明義務等
    4. 労働者派遣法改正(同一労働同一賃金関連)

今『小さな会社の働き方改革対応版 就業規則が自分でできる本』という本を読んでいるが、その本の第1章で近年の働き方改革関連の法改正の内容が簡単にまとめられていた。本書は、その第1章をめちゃくちゃ詳しく、かつ専門家・実務家向けにまとめたガチの本である。そもそもこれは通読ではなく適宜参照するタイプの本だと思われ、わたしは普段「冒頭から末尾まで一通り目を通すこと」を読了の条件としているが、正直これはパラパラとめくって「うん、まあ目を通して、ね、一応ね、サラッと……」となっていることをご容赦いただきたい。

個人的に(それでも苦労したが)何とか読めたのは、実務上の留意点である。細かい変更点解説や法解釈は置いといて、実務上の留意点だけでも読んでおくと、まあそれなりに話はできる。