西任暁子『「ひらがな」で話す技術』

「ひらがな」で話す技術

「ひらがな」で話す技術

漢字ではなく平仮名、漢語より大和言葉、四角い言葉ではなく丸い言葉……というのが、よくわからない。

耳で聞く場合は「音」だから、「効果」ではなく「こ」「う」「か」と聞き取るというのはなるほどと思うし、「ねんだんせい」は耳で聞いてもすぐに粘弾性と思い浮かばないというのもわかる。けれど「ちりょうする」より「なおす」の方がわかりやすい、「るーる」より「きまり」の方がわかりやすい、と言われても正直ピンと来なかった。

言葉のツブにメリハリをつけろとか、句読点を入れる意識で間を取れといった別の指摘は、それなりにわかるんだけどね。