たちばなやすひと『「物語」の見つけ方』

「物語」の見つけ方

「物語」の見つけ方

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全裸監督のプロデューサーとのことで、何となく気になって買ってみたのだが、非常に独特の読書体験がある。

サブタイトルが「夢中になれる人生を描く思考法」とあるように、物語論・創作論でありながら、人生を俯瞰的に見る人生論・自己啓発論でもある。両者のハイブリッドであるから、創作論を読んでいるようで気づいたら自分の人生に思いを馳せていたり、人生論を読んでいるようで(わたしは小説を書くわけではないのに)気づいたら「こんなストーリー面白いかも」なんて考えている。

脚本術の基本(いわゆる3幕構成とか)はしっかり押さえながらも、著者なりの考え方も入っているようで、色々しっくり来た。

ザザッと読み進めたから、読み終えて早速、読み返したくなっている。

良い本だと思う。