安藤広大『数値化の鬼 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法』

一義的には「定量的に数値をベースにマネジメントしましょう」という話で何の新鮮味もないのだが、姉妹本の『リーダーの仮面』と併せて読むと示唆の多い本だと思う。

『リーダーの仮面』の内容を一言で書くと、安易に褒めたり機嫌を取ったりせずファクトに基づいて淡々とマネジメントすれば良いという内容だった。そのファクトベースのマネジメントには「数値」が必須である。だが数値なら何でも良いという話ではない。例えば「比率」などのまやかしの数値に踊らされてマネジメントをするようでは良くない。あくまで行動量をベースとした、積み上げられた数値でマネジメントすべきである……といった話などは、これまであまり意識してこなかったため、なるほどと納得させられた。