白井正人『経営者が知っておくべきジョブ型雇用のすべて』

マーサーのトップコンサルタントによるジョブ型雇用の解説本。

あとがきで以下のように書かれていたが、全く同感である。

この太字部分(引用者による)が全てと言って良い。

全体としては「メンバーシップ型雇用は現在の経済環境に不適な面が目立ち、ジョブ型雇用を適用すべきケースが増えている」「ジョブ型雇用実現の鍵は市場原理の導入とキャリア自律の促進である」という趣旨の話をさせていただきました。
 これは煎じ詰めると「個人も社会も、もっとオープンに競争したほうがよい」ということです。キャリア形成のための競争があるから、個人はリスキル・スキルアップに力を入れ、人材獲得のための競争があるから、会社はより良い環境を個人に提供します。その結果、適切な変化が促され、より高い価値を顧客や社会に届けることができるのです。メンバーシップ型雇用は長期的関係を基礎とするコミュニティであり、継続的に少しずつ品質を向上させるような活動との相性は良いのですが、人の入れ替えやリスキル・スキルアップが促進されず、急激な環境変化への対応が得意ではありません。

もう少し解雇規制が緩和されてくれたらなー。