三上延『ビブリア古書堂の事件手帖III 〜扉子と虚ろな夢〜』

古書にまつわるミステリ小説、新シリーズ第3弾。

5歳かそこらで古書に執着を示す気持ち悪い少女だった最初の頃に比べ、女子高生ぐらいになって多少まともな感じになった。祖母や母親の異常性を理解しているという設定も、良いなと思う。それでいて、祖母の(悪人ではないが)決定的に道徳心に欠けた振る舞いの怖さというのが久々に味わえて、やっと続きが楽しみになってきた。

物語的にも久々にけっこう動いてきたので、さあどうなるか、という感じ。