芹澤連『未顧客理解』

最近読んだ本の中で最も刺激を受けた本だと思う。

顧客よりも未顧客の方がよほど数が多いわけで、数少ない顧客ではなく、未顧客を見よ――というのが著者の根本にあるが、かなり的を射ていると思った。しかしわたしも当然のごとく、ロイヤリティ戦略だのニッチ戦略だのリピーターありきだのと考えていた。何だろね、これ。何かに刷り込まれていたんだろうか。恐ろしいな。

表層的なマーケティング、効果のないマーケティングからの脱却に関心のある方は「はじめに」を読んでほしい。わたしはめちゃくちゃ刺さった。マーケットインではなくプロダクトアウトで良い、STPではなくPTSの方がしっくり来る、ニッチ戦略などほとんど実現できた例がない――など、マジで目からウロコだわ。