『AI: ソムニウム ファイル』@Switch

タイトルは「エーアイ」ではなく「アイ」と読む。

『極限脱出 9時間9人9の扉』『極限脱出ADV 善人シボウデス』『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』という極限脱出シリーズというアドベンチャーゲームを手掛けた打越鋼太郎が作ったゲームということで極私的に期待して買ったのだが、大当たり!

ナノマシンや自我を持つAIが実用化された近未来において、閉園した遊園地のメリーゴーランドで左目が失われた女性の死体が発見されるという凄惨な事件が発生。警察の特殊捜査官・伊達(主人公)は、この事件の被害者が親友の元妻で、かつ訳あって主人公と同居する少女・みずきが血のついたアイスピックを持って現場に隠れているというショッキングな場面に出くわす。主人公は、対象者の中に自我を潜り込ませて相手の記憶を探る「Psync装置」を扱える数少ない特殊捜査官で、知っていることを素直に語ろうとしないみずきの記憶の中にダイブして手がかりを探そうとする――というアウトライン。かなり入り組んだ設定なのでWikipediaやサイトの記載を相当使い回してしまった。

要するにSFテイストとミステリテイストを併せ持ったテキストアドベンチャーなのだが、シリアスと非シリアス(下ネタやパロディが多め)、リアルとバーチャル、過去と未来を行き来する秀逸な設定とストーリー。全ての分岐をクリアしないと事件の全貌がわからないようになっており、やればやるほど謎が深まり、相当のめり込んでしまう。

続編の『AI: ソムニウム ファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』も現在プレイ中だが、これまた面白い。これは大推薦!