クワハリ+出内テツオ『ふつうの軽音部』4巻

ある出来事をきっかけにロックにのめり込む音楽漫画はこれまでもいくつかあったし、逆にまったりと交流を楽しむ日常系音楽漫画もあった。天才を描いた音楽漫画も。しかし本作のような「大規模な軽音部」にフォーカスした漫画というのは(わたしの知る限り)これまで存在しなかった。

で、おそらくこれが最もリアルなんだよな。

「憧れ」や「変化」を求めて多くの凡人が楽器を手に持ち、せいぜい学園祭でライブする程度で、部内で恋愛したり人間関係のいざこざで辞めたり――でもこれが当人たちの「本気」で、「音楽」で、「部活」で、「青春」だったりするわけです。まさしくリアル。

これめっちゃ面白いわほんと。