インキュベ日記

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八十八良『不死の猟犬』2巻

不死の猟犬 2巻 (ビームコミックス)

不死の猟犬 2巻 (ビームコミックス)

「人と動物を分けるもの それが復活だ」という登場人物の言葉がある通り、本作における人間は死んだ途端に「復活」する。しかし中には「ベクター」と呼ばれる死んでも復活しない人間がいる。文字通りの死に至る病である復活不全症「RDS」に感染した人たちである。しかもRDSは伝染するため、ベクターは見つけ次第処分される……という異色の設定の漫画。
主人公はベクターを捕まえる警官で、ヒロインは警察組織にスパイのような形で入り込んでいる「ベクター」の逃がし屋。彼女もベクターである。1巻では主人公とヒロインの関係はあくまでも「追っ手」と「逃がし屋」でしかなかったが、2巻では「同僚」としての関係が中心に描かれる。主人公に自分を愛させてRDSに感染させようとするヒロインと、その狙いを知りつつもヒロインを逆に惚れさせてベクターの秘密を引き出そうとする主人公。
しかも(1巻から匂わされていたが)世界の人口が15億人のこの世界は、70億人が生きて普通に死ぬ我々が知っている世界のパラレルワールドであり、ベクターの一部は70億人が住む世界から移動してきたことが語られる。
なかなかスケールのデカい話だが、やや展開が早い気もする。大作になるのか、4〜5巻でさくっとまとめるつもりなのか、どちらなんだろうなあ。