吉富昭仁『地球の放課後』1巻

地球の放課後(1) (チャンピオンREDコミックス)

地球の放課後(1) (チャンピオンREDコミックス)

ファントムというスライム的なクリーチャーに人類の大半を消失させられ、残ったのは(主人公たちが知り得る限り)少年少女4人だけになった。でもそもそもファントムが何か、ファントムが人間を消した理由も消すメカニズムもわからない。そしてファントムは今のところいない。ということで少年少女4人は、そこら辺で野菜を育てたり、店から日用品を失敬したりして、わりとふわふわのんびりと生活しているのです……といったアウトラインの終末漫画。

この手の「この世の終わりなんだけどあまり悲観的にならずに生きていく」というトーンは意外に多くの作品に観られるもので、わたしはこれまで表紙だけ見て「よくあるアプローチだな」と敬遠していたのだった。ただしちゃんと読むと、ふわふわのんびりとしつつも、1巻ながら重要そうな予兆がポロポロ転がっていて、けっこう先が気になる。

Kindleの「期間限定 無料お試し版」で検索してゲットした作品なのだが、2巻も読んでみようかな。