永椎晃平『星野、目をつぶって。』1〜5巻

星野、目をつぶって。(1) (週刊少年マガジンコミックス)

星野、目をつぶって。(1) (週刊少年マガジンコミックス)

スクールカーストの下位に位置する美術部の主人公(男)が、色々あって、スクールカーストの最上位に位置する派手め系の女子の化粧をすることになる。その肝心の「色々」の内容だが、その女子は素顔があまりにも地味で、中学デビューと同時に素顔を(親友にも)隠して生活している。しかしその女子はあまりにも不器用で、自分で自分の化粧をすることができない。これまでは幼い頃から姉代わりとして仲良くしてきた人物が高校教師をしており、先生に化粧をしてもらっていたのだが、先生も忙しくなってきて今後は今までのように化粧ができないので、代わりの化粧要員として、美術部の主人公に白羽の矢が立つ……という設定。

最近、何度も何度も読み返している漫画を2つ挙げよと問われたら、迷わず『ぐらんぶる』と本作である。『ぐらんぶる』はおバカ漫画なのだが、こちらは結構正統派のラブコメである。しかし話の作りも絵の作りも丁寧で、伏線も色んなところに張られているので凄く面白い。

とりあえず「お色気で勝負しとけ」のラブコメが多い中、好感度大。

余談

伏線といえば、ヒロインの友達が病弱で、しょっちゅう床に伏しているのがどうも気になる。これは今後、ストーリーに繋がってくるかなーと思う。おバカなので「病欠のせいで出席日数が足りず留年の危機」というのも考えられるが、やはり病気が酷くなって云々みたいな展開になるんじゃなかろうか。