原田尚『サイクリーマン』1巻

サイクリーマン(1) (モーニング KC)

サイクリーマン(1) (モーニング KC)

サイクル or サイクリングとサラリーマンを掛け合わせて、サイクリーマン。最初はサイクルしかわからなかったが、リーマンもかけてるからこういう表紙なんだな。

主人公は社会人2年目の若手サラリーマン。納屋の整理をしていて、埃をかぶったロードバイクを見つけた主人公は、久々に自転車に乗ってみることにして、出先でたまたま出会った自転車乗りと知り合い、意気投合する。しかしたまたま知り合ったその人は、異動してきた会社の直属の上司に当たる人だった。しかし会社は会社で節度を持って接し、休日は自転車仲間として接することにする……とまあ、そういうプロローグ。主人公はかつてプロのロードレーサーを目指していたそうだが、膝にはぶっとい傷跡があり、プロとしてヨーロッパを転戦する弟との仲も微妙な感じ……と、主人公側に色々と明かされていない事情がある感じ。

これから主人公や上司がファンライドを通して自転車の面白さを(再)発見する物語になるのか、主人公が再度プロの自転車乗りを目指す物語になるのか、はたまた全く違う物語になるのか、今のところ予想がつかない。けど「自転車」という軸があってふわふわと読むだけでもけっこう面白い。