インキュベ日記

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谷川ニコ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』17巻

通称わたモテ。

友達や彼氏ができない様を自虐的に笑いにした喪女の青春譚……一言で書けばそうなのだが、本当にぼっちだった当初と比べ、今は主人公の飾らない(というか善人ではない)魅力に惹かれ、意外に友達が集まってきて、でもその恵まれた環境に主人公が気づかない、というメタな物語になっている。

元々はスクールカースト下位のぼっち生活を自虐的に描いた喪女の青春譚で、実際最初の10巻ぐらいまでは友達と呼べる人間は高校が別になった中学時代の友達だけだった。しかし高校2年の修学旅行をきっかけに主人公のアレな性格にハマるクラスメートが続出。気がつけば友達が常に周囲に集まっているというハッピーな状況で、主人公も何となく友情を良いものだと思い始めている……という読むと浄化されてしまう漫画。

主人公も今は高3で、高3の夏休みと言ったら受験勉強でしょうと、仲の良い友達に囲まれながら海辺で勉強したり、予備校の合宿に参加してみたりと、かなりの青春。

わたしも(ろくに勉強していなかったが)受験勉強自体はしていたはずなのに、その当時、これも青春の一つの姿だとはビタイチ感じていなかった。わたしも年を取ったということだろう。