- 作者:つるまいかだ
- 発売日: 2020/09/23
- メディア: Kindle版
前々から気になっていたが、この問題にフォーカスしたのが本作である。
主人公(♂)は幼少期から頑張ってフィギュアスケートに取り組んだが、一流になることはできず、アイススケートに転向して一定の成果を出したけど、今度はペア(女性)ばかり着目されて自分は埋もれてしまった。就職するタイミングで、なかなか次のキャリアが決まらない。そんな中、ある少女に出会う。少女はフィギュアスケートが好きで、でも家族に反対されてこれまでフィギュアスケートを習うこととができなかった。施設管理のおじさんに頼み込んで、こっそりリンクに入れてもらい、独学で練習する日々。主人公はこの少女に才能と不憫さを感じ、スケーターとしてのキャリアを諦める代わり、指導者として彼女を育てようと決意する……というプロローグ。アフタヌーンのサイトを見たら「夢破れた青年」「見放された少女」という表現があって、これがしっくり来る。
わたしは本作のことは全く知らなかったのだが、世間的には既にかなりの注目を浴びているようで、Amazonのレビュースコアも凄いことになっている。
続きが楽しみ。