須賀達郎『ボールパークでつかまえて!』1巻

数ある野球漫画の中でも異色と言えるだろう。スタジアムを舞台としているが、野球の試合そのものや野球選手はほとんど描かれない。ビールの売り子、コミュ障気味の若手サラリーマンの観客、本当は売り子がしたかったのに球場の飲食店で評価されてしまう女性、たまに出てくる野球選手も(スタンドの売り子が気になって試合に集中できない)アメリカに帰りたい助っ人外国人と、基本的にはスタンドにおける悲喜こもごもを描いた漫画である。

そこまで類似点はないのだが、わたしは『高校球児 ザワさん』を何となく思い出した。