とにかくもうね、主人公とヒロインがどちらも自意識過剰で、自分可愛さが溢れ出た人間たちで、全く感情移入できない。とはいえ主人公の周囲も大抵が非リア充の主人公を軽んじていて、それはそれで周囲のクソっぷりが本当に不愉快。でも、それに負けてしまう&そんな自分を正当化する主人公が周囲に輪をかけてクソ雑魚で不愉快で以下ループ。
絵も話作りも巧みだし、主人公やヒロインの魅力的でないところ・未熟なところも含めて表現しようとしているのだと思うのだが、そういう主人公のクソ雑魚っぷりを周囲の登場人物にことごとく指摘させているような、作者の「わかってますよ」感もあまり好みではないというか。
プロ根性丸出しでミスコンに勝とうとしているエントリーNo.1の女性が、性格的には嫌な部類に入るのだろうが、それでも最も感情移入できるかも。
ただ物語というのは、気持ちよく流れていくだけの話を読んでも、それはそれでつまらないので、メタ的に見ると、ここまで感情を揺さぶってくれる作品というのはわたしにとっては貴重なのだと思う。3巻は……どうしようかなぁ。