遠藤達哉『SPY×FAMILY』7〜8巻

いま最も面白く、また完成度の高い漫画。

父(ロイド)はスパイ、妻(ヨル)は殺し屋、娘(アーニャ)はテレパシーの超能力者、ペットの犬(ボンド)は未来予知能力犬(喋れないからアーニャだけ犬の余地をふんわり察することが可能)、ヨルの弟(ユーリ)は国家保安局少尉(秘密警察的なアレ)と、全員が裏の顔を持ちながら、目的のためにかりそめの家族を作っていく漫画である。まあ犬は裏の顔というのとは微妙に違うし、ユーリも厳密には家族ではなく親族になるが、それはそれとして、それぞれの狙いや、表と裏の顔が絶妙に交錯して、毎度めちゃくちゃ面白くなっている。

7巻から8巻にかけては船での暗殺模様というか、色々な派閥がせめぎ合っており、なかなか面白い。

遠藤達哉は話の作り方が巧いなぁ。