久部緑郎+河合単『ラーメン発見伝』全26巻

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昼は駄目サラリーマンとしてうだつの上がらない生活をしているが、いずれラーメン店の開業を目指して屋台で修業をするというラーメンマニアが主人公。ラーメンだけで全26巻もストーリーやうんちくを展開させるのは凄い。いや、正確には主人公を変えて続編11巻、さらに続々編も連載中なのだが……。

本作を読んでとにかく痛感するのは、ラーメンというのは物凄く進化しているということだ。

出汁があり、タレを合わせ、香味油を足すというのが基本的な構造で、出汁もタレも千差万別。材料は多岐に渡り、材料の扱い方も同様。ダブルスープは当たり前という世界だ。この連載のラストは2010年で、ラーメン生誕百年とされていたが、百年でここまでレベルアップした料理など他には無いだろう。