瑞+佐藤夕子『ミムムとシララ〜ドラゴンのちんちんを見に行こう〜』2巻

本作はいわゆるファンタジー世界を舞台としており、ミムムとシララは共に魔法学校の優等生。でも思春期のリビドーなのか何なのか、どうしてもドラゴンのちんちんがどうなっているかを観察したくて仕方ない。すったもんだの末ふたりはついにドラゴンのちんちんの観察に成功したが、悪魔のちんちんを見る対価としてドラゴンのちんちんの記憶を奪われてしまう。大切な記憶を失ったふたりは、この世界の様々なモンスターの未知なるちんちんを観察しながら、奪われた記憶を探していくという設定。

おもくそ尖った設定なのだが、かつてのガロ系のような変なマイナー感はない。

シリアスでなくコメディ寄りではあるが、変なボケやスラップスティックは一切なし。真面目なトーンと口調で変なものを見せられている面白さ。

うーん、こういう漫画を読むと、日本の漫画文化の裾野は物凄く広大で、活字文化はそれに完全に負けてるなって思ってしまうほどだ。